アニメフィギュアを集めている人にとって、最も大切なことのひとつは「ディスプレイをいかに美しく見せるか」です。ディスプレイをより映えるものにするためには、素材選びが重要です。その中でも特におすすめなのが「フェイクファー」。安価でありながら多くの利点があり、私にとってはコレクションを引き立てる最高の買い物のひとつでした。
フェイクファーとは?
フェイクファーとは、動物の毛皮を模して作られた繊維製品です。一般的にはポリエステル繊維で作られ、本物の毛皮の質感や見た目に近づけるよう加工されています。主にファッション業界で利用されてきましたが、近年では人気が高まり、コート・ジャケット・ベスト・帽子・ブランケット・靴など幅広い用途に使われています。
また、店舗のディスプレイや商品撮影用の背景としてもよく使われるなど、その高級感から注目を集めています。
フェイクファーはフィギュアに使っても安全?
結論から言うと、アニメフィギュアのディスプレイにも安心して使えます。価格も手ごろで、Amazonや布地専門店で簡単に入手可能です。ただし、ひとつ注意点があります。
フィギュアには「白いフェイクファー」のみを使うべき
フェイクファーを使う際に唯一注意すべきなのは「色」です。白以外のフェイクファーを使用すると、長期間(数か月から数年)フィギュアを置いたときに色移りしてしまう可能性があります。一度色移りすると、ほぼ除去不可能です。
たとえば、コトブキヤの時崎狂三(ランジェリーVer.)には赤い布製のベースが付属しているのですが、私の場合はその赤色が肘や太ももに染みついてしまいました。アルコールで落とそうとしましたが無理でした。数年経った今でもうっすら赤みが残っています。幸い、普通に飾っている分には目立ちませんが、この経験をきっかけに私はフェイクファーを使うようになり、大正解でした。
フェイクファーの設置方法
設置方法はとても簡単です。必要なのはメジャーとハサミだけ。棚やケースのサイズを測り、その大きさにカットするだけでOKです。接着剤などで固定する必要はありません。フィギュア自体の重みで十分に安定します。
フィギュアディスプレイにフェイクファーを使う6つの理由
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安価
本物の毛皮に比べて非常に安価です。フィギュア収集はただでさえお金がかかる趣味なので、さらにコストを上げる必要はありません。加えて、本物の毛皮は環境や倫理の観点からも問題があります。 -
美しく高級感がある
リアルな見た目と高級感を兼ね備えており、コレクションをより華やかに演出できます。実際、メーカーがフィギュアのABS製ベースにフェイクファーを使うこともあります。 -
傷防止
フェイクファーは柔らかいため、フィギュアを傷つけません。ベースが付属しないフィギュアを飾る際にも安心です。 -
スペース節約
一部のフィギュアは必要以上に大きなベースが付属し、ディスプレイのスペースを圧迫します。フェイクファーを使えばベースを外して飾れるので、配置の自由度が上がり、棚を効率的に使えます。 -
撮影用の背景に最適
フィギュア撮影をする際、余計な装飾がなくシンプルで映える背景になります。フィギュアの魅力を引き立てつつ、邪魔をしません。 -
環境に優しい
フェイクファーは合成繊維で作られており、動物を犠牲にしません。環境や倫理面を意識する人にも最適です。
フェイクファーのデメリット
大きな欠点はほとんどありませんが、唯一挙げるとすれば、デトルフのようなガラスケースで高い位置に設置すると、裏面の布地部分が見えてしまい、美観を損ねる点です。
フェイクファーのお手入れ方法
防塵仕様のケース内であれば、ほとんど掃除の必要はありません。ホコリが付いた場合は軽く振るだけで十分です。私は数年間使っていますが、掃除したのは2回程度です。汚れがひどい場合は洗剤で洗い、乾かした後にブラシで整えればふわふわに戻ります。
まとめ
環境に優しく、見た目もおしゃれなフィギュアディスプレイを目指すなら、フェイクファーは間違いなくおすすめです。動物を犠牲にせず、手触りも柔らかく、フィギュアを美しく引き立ててくれます。次にディスプレイをアレンジするときには、ぜひフェイクファーを選んでみてください。
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